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キレイになりたい

執筆者の写真: wakaba2021ewakaba2021e

昨年秋、私たち若葉では、尼崎理容美容専門学校様の温かいご厚意により、高校で音楽活動に励むHちゃんの髪をカラーリングしていただく機会がございました。大切なバンドコンテスト直前というタイミングで、校長先生のご配慮により講師の先生が時間を割いてくださり、Hちゃんは美しい赤い髪に染まりました。その姿で彼女は、高校生活最後のコンテストに挑戦し、見事準優勝という輝かしい成果を収めることができました。


その後も、尼崎理容美容専門学校様とのご縁は続き、塚口の美容室amoroso(アモロッソ)さんにてカラーモデルとして体験させていただく機会がありました。Hちゃんと同い歳のアシスタントの方との出会いもあり、ツヤのある美しい仕上がりに皆から称賛の声が上がり、笑顔が溢れるひとときとなりました。これまで美容やファッションに興味を抱きながらも夢を諦めていた子どもたちにとって、自分を大切にし、自分らしい一歩を踏み出す大切な機会となりました。





また、クリスマス会では教会(救世軍)の牧師先生をお迎えし、リコーダーアンサンブルのカルテット演奏に耳を傾けながら、心温まるひとときを過ごしました。恒例のケーキビンゴでは、皆で笑顔と歓声が絶えない楽しい時間を共有することができました。


お正月は、ある篤志家様のご厚意で京都の料亭から三段重のおせちを頂戴し、見たことも食べたこともない豪華なご馳走に舌鼓を打ちました。さらに、別の篤志家様から頂いた牛肉を使ったすき焼きや、ボランティアのUさんが持参してくださった蟹を調理した焼きガニなど、皆さまの温かいお心に支えられた贅沢なお正月を過ごすことができました。退所した子どもたちにも、手作りのおせちをそれぞれのアパートへ届け、大晦日にお仕事中の子どもへは「ドアノブに掛けておくね」とメッセージを添えると、あたたかい「ありがとう!」の返事をもらいました。




そして今春、3名の子どもたちが、若葉を巣立って新たな生活へと大きな一歩を踏み出します。高校時代に入所した子が短期大学を卒業し社会人としての第一歩を踏み出す一方、4年制大学を卒業して退所する子どももおり、それぞれが新たな未来へ向けて歩み始めます。大学生に対する措置費補助がないため、各種奨学制度への申請やアルバイトでの努力、そして自立に向けた貯金といった日々の積み重ねで未来を切り拓いてきました。また、今春高校を卒業して専門学校へ進学する子は、奨学金の支援を受けながらアルバイトと勉学を両立し、夢に向かって前進する決意を新たにしました。


若葉にたどり着くまで、子どもたちはさまざまな困難を乗り越えてきました。私たちは、そんな彼女たちが安心して安全に暮らせる環境を整え、温かく見守り続けてまいりました。これから新たな環境へ旅立つ子どもたちの生活が平穏でありますように。そして、これから若葉での生活を始める子どもたちがすぐに馴染み、安心して自分の夢を追えるよう、スタッフ一同心を込めてサポートしてまいります。


皆さまの温かいご支援とご理解に、心より感謝申し上げます。

 
 
 

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