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執筆者の写真wakaba2021e

生きづらさを笑い飛ばす

  

                                               親とは疎遠になっていても、

祖父母とは交流できる子どもがいます。おじいちゃんが自分の畑で採れた野菜を送ってくれ、若葉の留守電に「○○、誕生日おめでとう」と入れてくれたことがありました。



おじいちゃんののんびりした暖かい声にみんななんだかほのぼのして、その留守電はしばらく消されずに残されていました。


社会的養護の施設で生活している子どもたちは、ホームのことを友達にどのように話そうかと悩みます。なんとなくごまかして、寮生活だったり、親戚宅だったり、一人でアパート暮らしだったり、親と生活していることにしたり等々、「誰にどう話したか分からなくなって困った」と話してくれる子どももいました。職員とのLINEのやり取りも、友達に見られないように苦労しているようで、先日「誰から?」と聞かれ咄嗟に「家政婦」「執事」と答えたとかで、みんなで大笑い!


アイデンティティの形成に自分たちの生まれ育った環境が大きな影響力を及ぼすことは否定できないことです。様々な事情で「生み」の親から引き離され、望んでいない「育ち」の環境に移された子どもたちの生きづらさは複雑です。「生まれ」や「育ち」がどうであろうと誰もが避けて通れない思春期の混乱期を、彼女たちには、仲間と一緒にワハハと笑い飛ばすしなやかさで生き抜いてほしいと思います。


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