巣立ちまで
- wakaba2021e
- 2024年12月15日
- 読了時間: 2分

暑い暑い夏がやっと終わったと思うと、秋はあっという間に終わりましたね。
いきなりな冬に「服がな~い、何着たらいい?」と口々に言いながら、それでも毎日元気に「行ってきます」と学校に、仕事に、出かけていっています。
若葉の6人の入所者のうち、来年の春には3人が自立する予定です。
某財団さんの助成により、新生活をスタートする際に必要な基本の電化製品をいただくことが決まっています。
どこに住んで、どのぐらい家賃がかかるの?とまずはそこから試行錯誤です。
これまでの社会的養護下の生活から旅立ち、働き、ひとりでご飯を作り、生活を立てていくのは、親という後ろ盾がない子どもたちにとって、期待より不安のほうが大きいようです。
現在、若葉を巣立った3人の子どもたちには専任のアフターケア職員が、食材を送ったり、相談事に対応したりしています。そんな職員の姿を見ているので、「退所しても若葉がある」と少しは安心しているかもしれません。
職員が一人暮らしのアパートを訪問したり、逆に若葉を訪ねて来てくれたり、職員手作りのおかずやお菓子などを渡すようにしています。
先日は、ひょうご人権シンポジウムが開催されました。
「多様化する社会をどう生きるか」というテーマで、パネリストのひとりとしてお話しさせていただきました。
色々な意見がありました。施設の在り方や重要性、その中でも子ども達に対して、どう関わり、どう向き合うか。虐待・ネグレクト等で一時保護された子どもたち。
里親・施設等にひきとられ、子どもたちの心の傷は消せるのか?
行政や施設等が子どもたちにどう支援していくかが課題としてあげられました。
自立援助ホームについてや虐待等の子ども達の様子などの話ができ皆様に理解していただけた、いいシンポジウムでした。

去年玄関横に植えた、支援者のFさんからいただいた日本水仙。今年は青々とした葉がグングンと伸びてきました。いつ花が咲くんだろう、と楽しみにしています。
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